脳について

若さには、脳や心の若さもあります。と言うより、脳や心はからだと一体なので、脳や心が若くないと、体も早く老化します。
では、脳と心の若さは、何によってもたらされるのでしょうか。
 
1つは、脳細胞が元気で若々しいことです。わたしたちの脳細胞は、1日に10万個死滅すると言われます。それと併行して、脳が縮みます。いったん減った脳細胞は、元には戻りません。それは加齢による自然現象ですが、脳をよく使い、刺激することによってニューロンが生まれて補完します。
 
また、脳細胞が死滅し、脳の萎縮が進んで、明らかにアルツハイマー病の様相を呈していても、脳を活発に使っていれば認知症にならないことが明らかになっています。
もう1つ、心が若々しくないと、脳の機能が低下します。うつ病になると思考力が低下しますが、それは精神的ストレスを受けたため、脳の働きが低下するからです。

食事でアルツハイマー病は予防できる

過剰に蓄積した内臓脂肪によってもたらされるメタボリックシンドロームは、動脈硬化や本格的な糖尿病、心筋梗塞、脳卒中などの予備軍です。そして、アルツハイマー病の発症にも関係すると考えられています。糖尿病がある人は、アルツハイマー病になるリスクが2倍高くなるというデータがあります。

食事の面からも、メタボとの関係が明らかになっています。アメリカで2258人の高齢者を平均7年間、追跡した調査がありますが、果物、野菜、豆類、シリアル(穀類)、魚類の5品目については多く食べている人ほど、肉類と乳製品は少ない人ほど、アルツハイマー病の発症率が低かったそうです。

わが国でも、肉をやめ、魚と野菜中心の食事に変えることによって、初期のアルツハイマー病が改善したという報告もあります。アルツハイマー病や認知症の予防に適しているのは、肉や脂肪が少なく、穀類、豆類、野菜、魚、海藻などが中心の日本型の食事です。